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業務上過失致死事件 事件番号 平成26年検第110351号 

 

      裁  判  所 静岡地方裁判所

      判  決  日 平成27年11月18日

      主     文 禁錮1年6月,3年間執行猶予

      裁判の 確定日 平成27年12月3日 

 

◆2015年11月18日 第9回は判決でした。

今日は月命日の18日です。

もうすっかり慣れた静岡地裁への道。浜名湖を避けての新東名で、体調のすぐれない妻を乗せて片道3時間かけて今日で9回目です。

 

今回も傍聴席もいっぱいで、いつも支援してくれるOYさんは入れなかったそうです。

報道の方々も今まで以上にたくさん来て頂いて、関心の高さに嬉しかったです。

 

でもでもでも、

判決理由は、予想していた以上にひどいものでした。

 

裁判長:

 

「K元教諭は引率教諭であり、本件カッターボートの船長としてかじ取りと無線連絡を担当していたとはいえ、あくまでも施設の利用者で専門知識を有する者ではない。施設指導員の指示や指導なしに適切な行動を選択することは困難であったと言える」

 

「大雨雷波浪洪水注意報が発表されていたことを踏まえても、訓練の支障となることはないとして実施を決定した判断は不適切であったとは認めない、施設職員の判断が不適切だと言えない以上、元校長の過失は認められない」

 

刑事裁判ってなんなんだ。

 

この判決を受けて、学校の反省が浅くなるのではないかと心配です。

この裁判はこれで確定するのでしょう。

次は元校長の不起訴不服申し立てを検察審査会に申請します。

花菜のいのちをいかすために。

 

今日一番うれしかったこと。

静岡大の教育学部の先生が、

「(校長に)ものを言える先生を育てます。不安だったら自分で主体的に行動する先生にします。目の前の子どもは自分で守れる先生にします」

と誓ってくれたことです。

不起訴不当 申し立てへ

<毎日新聞より引用>

浜松市の浜名湖で2010年、愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん(当時12)が水死したボート転覆事故を巡り、18日の静岡地裁判が学校関係者の過失を認めなかったことを受けて、父友章さん(56)は元校長の不起訴処分は不当として検察審査会に審査を申し立てる意向を示した。

 ◇不起訴不当、申し立てへ

 佐藤正信裁判長は判決で、業務上過失致死罪に問われた静岡県立「三ケ日青年の家」元所長、檀野清司被告(57)に禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑・禁錮1年6月)を言い渡す一方、荒天が予想された中で校外学習を続けた当時の校長の判断について「不適切とは言えない」などと過失を認めなかった。

 閉廷後、友章さんは静岡地裁前で報道各社の取材に応じ「この判決では再発防止にならない」と批判。検察審査会への不起訴不当の申し立てについて「(静岡地検の)判断を覆すのが難しいのは分かっているが、事故を考える機会になればと思う。花菜の命を無駄にしたくない」と話した。

 檀野被告とともに書類送検された元校長ら5人は今年1月、静岡地検が不起訴処分としている。友章さんは「檀野被告の裁判で学校の責任も問えるなら」と申し立てを思いとどまっていたが、この日の地裁判決を聞いて決心したという。

 判決によると10年6月18日の手こぎボートの学習中、花菜さんら生徒18人と教諭2人が乗った1隻が悪天候で立ち往生した際、檀野被告はボートにたまった水を排出させるなど安全を確保せずえい航。ボートは転覆し花菜さんを死亡させた。

                               <引用おわり>

ボート転覆で元所長に有罪判決 <NHK静岡より引用>

5年前、静岡県の浜名湖で、中学生など20人が乗ったボートが転覆し、女子生徒1人が死亡した事故で業務上過失致死の罪に問われた県の教育施設の元所長に対し、静岡地方裁判所は「施設の所長として基本的な注意義務を怠っており厳しい非難を免れない」などと指摘し、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

一方、生徒を引率していた教諭や校長などの過失は認められないと述べました。
静岡県の教育施設「三ヶ日青年の家」の所長だった檀野清司被告(57)は平成22年6月、浜名湖で愛知県豊橋市の中学校の生徒と教諭、あわせて20人が乗った手こぎのボートをモーターボートでえい航中に、転覆させて1年生の西野花菜さん(当時12)を死亡させたとして業務上過失致死の罪に問われました。
静岡地方裁判所で開かれた裁判で佐藤正信裁判長は「被告は施設の所長として安全を確保すべき立場にありながら、乗船者にボートにたまった水を排水するよう指示するなど基本的な注意義務を怠っており厳しい非難を免れない」と指摘しました。
その上で、「わずか12歳で尊い命を失った被害者の無念さや遺族の悲しみは察するにあまりある」と述べて檀野元所長に禁錮1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
一方、弁護側が主張していた生徒を引率していた教諭や校長の注意義務については「被告以外に注意義務を負う刑事上の過失は認めることはできない」と述べました。
判決をうけて西野さんの父親の友章さんは「判決は一言で言うと残念だ。これからも娘の死を風化させないように遺族として活動していく」と話しました。
また、この事故では、生徒を引率していた教諭や校長らが不起訴処分となっていますが、友章さんは「学校側にも責任はあるということを忘れて欲しくない」として、検察審査会に不服申立てをする意向を明らかにしました。

裁判のあと、被告の檀野清司元所長は「真摯な気持ちで判決を受け止め、事の重大さを改めて感じている。今後はこうした事故が二度と起きないよう出来る活動をしていきたい」というコメントを出しました。
判決を受けて愛知県豊橋市の加藤正俊教育長は「改めて西野花菜さんのご冥福をお祈りし、ご遺族に心からお悔やみ申し上げます。事故を風化させることなく、今後も子どもたちの安全安心の確保に万全を期していきます」というコメントを出しました。

11月18日 20時25分          

                              <引用おわり>

元所長に有罪判決 元校長の過失認めず

<静岡新聞より引用>

浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市の女子中学生=当時(12)=が死亡した事故で、静岡地裁は18日午前、業務上過失致死の罪に問われた同施設の元所長(57)=東京都=に禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)の判決を言い渡した。
 弁護側は「被告だけの過失で引き起こされた事故ではない」として、引率した校長らとの「過失の競合があった」と訴えていたが、佐藤正信裁判長は判決理由で「刑事上の過失があったとは認められない」と述べた。
 量刑理由で佐藤裁判長は、ボートに同乗していた教諭にボート内にたまった水の増加状況を報告させたり、排水させたりする指示を被告がしなかったとして「小型船舶免許の保有者なら当然に有すべき知識で、過失は大きい」と指摘した。経験豊富な指導員がいたにもかかわらず、自ら出動した行為自体を「軽率で、利用者の安全を守る立場にありながら基本的な注意義務を怠った」と批判。その上で、女子中学生の人命が失われた結果を最も重視した。一方で、反省し、事故直後から謝罪を続けていることなどを考慮した。
 弁護側が主張した過失の競合については、ボートに同乗した教諭は施設職員から何ら指示を受けていなかったこと、訓練実施の判断は注意報が発令されていたことを踏まえても不適切だったと認められない以上、校長にも過失は認められないと判断。被告の前任だった県営時代の元施設所長についても一次的な責任を負う立場にはなかった、とした。
 判決によると、被告は10年6月18日午後、天候不良で航行困難になったカッターボートを救助艇でえい航する際、転覆しないよう安全を確保する業務上の注意義務を怠り、ボートを転覆させて女子中学生を溺死させた。

                                    <引用おわり>

浜名湖ボート転覆 元校長の不起訴「不服」 遺族審査申立へ

<静岡新聞より引用>

浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市の女子中学生=当時(12)=が死亡した事故で、女子中学生の両親が、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時の校長を静岡地検が不起訴処分にしたことを不服とし、年内にも検察審査会へ審査を申し立てる方針であることが18日、明らかになった。
 業務上過失致死の罪に問われた同施設の元所長(57)の判決公判終了後、女子中学生の父(56)が記者団の取材に答えた。
 元校長は事故当日、生徒たちを引率していた。静岡県警は書類送検したが、静岡地検は今年1月、嫌疑不十分で不起訴処分にした。
 女子中学生の父は「学校の責任を明らかにすることが、事故の再発防止につながる」と話している。
 元校長は、被告の公判に証人として出廷し「親元に元気に帰す務めを果たせず、おわびしたい」と謝罪。学校として、事前に転覆事故やえい航の想定を「していなかった」などと証言していた。

                                  <引用おわり>

施設元所長に有罪判決 遺族は元校長の不起訴処分に不服申し立て

<産経新聞より引用>

平成22年6月に浜名湖(浜松市)で校外学習中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん=当時(12)=が水死した事故で、業務上過失致死の罪に問われた宿泊研修施設「静岡県立三ケ日青年の家」元所長の檀野清司被告(57)=東京都杉並区=の判決公判が18日、静岡地裁で開かれ、佐藤正信裁判長は禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)を言い渡した。

 佐藤裁判長は判決理由で「カッターボートの乗船者に滞留水の排水を指示するなどの基本的な注意義務を怠っており、厳しい非難を免れない」と指摘。弁護側の主張した学校側の過失については、「あくまで施設の利用者で、専門的な知識を有するものではない」などとして認定しなかった。

 判決によると、研修施設の指定管理者「小学館集英社プロダクション」の業務委託社員だった檀野被告は22年6月18日、悪天候で動けなくなったカッターボートをモーターボートで曳(えい)航(こう)する際、カッターボート内にたまった水をくみ出して傾斜を抑制させる指導を行うなどの注意義務を怠り、カッターボートを転覆させて花菜さんを水死させた。

裁判を傍聴した花菜さんの父、友章さん(56)は「学校側の過失が認められず、残念な結果。再発防止の観点からも、もう一度事故について考える機会を作りたい」と話し、業務上過失致死容疑で書類送検され不起訴処分となった同中学校の元校長について、検察審査会に不服申し立てを行う方針を明らかにした。

                                    <引用おわり>

元所長に有罪判決 中1死亡のボート事故 静岡地裁

<時事通信より引用>

浜松市の浜名湖で2010年、教育施設での自然体験学習中にボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた「静岡県立三ケ日青年の家」元所長の檀野清司被告(57)の判決が18日、静岡地裁であった。
 佐藤正信裁判長は禁錮16月、執行猶予3年(求刑禁錮16月)を言い渡した。
 弁護側は起訴内容を認め、執行猶予を求めていた。
 判決で佐藤裁判長は、ボートをえい航する際、底にたまった水の増加を報告するよう同乗していた教諭に指示しなかった点について、「(指示の必要性は)小型船舶免許を持つなら当然有すべき知識で、過失は重い」と指摘。「未来ある尊い命が奪われた結果は重大だ」と述べた。
 判決によると、檀野被告は10618日、生徒と教諭20人が乗った手こぎボートが天候不良で航行困難になったためえい航した際、教諭への指示を怠ってボートを転覆させ、西野さんを水死させた。
 判決後、取材に応じた西野さんの父友章さん(56)は「判決は残念。学校の過失も認めてほしかった」と述べ、今年1月に当時の校長を不起訴とした静岡地検の処分について、近く検察審査会に審査を申し立てる考えを示した。 

                                     <引用おわり>

 

◆2015年9月18日 第8回は論告求刑公判が行われました。

いつのまにか季節も移り、秋めいてきました。

なぜか静岡地裁に行く日は雨が多く、気分も沈みがちになります。

 

検察側は、青年の家の元所長に禁錮1年6カ月を求刑しました。

 

業務上過失致死に問われた元所長の刑事裁判は、今日で結審しましたが、なにがどうなっても花菜は帰って来ない現実に、私たち遺族が心晴れることはありません。

 

この裁判は、起訴された元所長の刑事責任を明らかにすることではありますが、花菜が亡くなった原因について、すべてが明らかにされたとは思えません。

不起訴になった5人の責任。特に当時現場で生徒を引率していた学校の責任。そのことを判断するために明らかになっていない事実がまだあると思います。

 

そこをやらないと、「二度と繰り返さない」は浅く、「花菜の死を生かす」は不安になります。

反省を明確にしている人よりも、あやふやなままの人に対してもっと強く求めたいです。

 

判決は2カ月後の11月18日 午前10時 静岡地裁です。

 

青年の家元所長に禁錮1年6カ月

<静岡テレビより引用>

2015/09/18 に公開

2010年に浜名湖で起きたボートの転覆事故で当時中学1年の女子生徒が死亡し、「三­ケ日青年の家」の元所長が業務上過失致死の罪に問われている裁判で、検察は禁錮1年6­カ月を求刑しました。
 起訴状などによりますと「三ケ日青年の家」の元所長檀野清司被告(57)は2010年­6月、浜名湖で訓練中のボートを救助する際に注意や指導を怠ったままえい航を続けた結­果ボートを転覆させ、西野花菜さん(当時12)を水死させた罪に問われています。静岡­地裁で開かれた9月18日の裁判で検察は「安全を確保してえい航する注意義務を完全に­怠った」として檀野被告に禁錮1年6カ月を求刑しました。一方、弁護側はボートの船長­を務めていた担任の教諭や元校長などにも過失はあったと述べた上で、「被告人は遺族に­対し誰よりも謝罪を続けてきた」として執行猶予付きの判決を求めました。判決は11月­18日に言い渡されます。

                                  <引用おわり>

元所長に禁錮1年6カ月求刑  「注意義務違反著しい」

<静岡新聞より引用>

 浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、豊橋市立章南中の西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた同施設の元所長檀野清司被告(57)=東京都=の論告求刑公判が18日午前、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であり、検察側は禁錮1年6カ月を求刑した。

 検察側は論告で、えい航経験のある職員がいたにもかかわらず、経験のない自分がえい航することを「技術を過信し、独断で決めた」と指摘。打ち込んだ波でボート内にたまった水の増加状況を同乗していた教員に報告させるなどの指示も何らせず「注意義務違反の程度は著しく重大。尊い命が奪われた結果は重い」と訴えた。

 弁護側は、校長や教諭といった学校関係者らの責任を指摘し「檀野被告だけの過失で事故ではない」として執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状によると、檀野被告は10年6月18日午後、天候不良で航行困難になったカッターボートを救助艇でえい航する際、転覆しないように安全を確保する業務上の注意義務を怠ったため、ボートを転覆させて西野さんを溺死させたとされる。

                                    <引用おわり>

元所長に禁錮1年6カ月を求刑

<NHK静岡放送局より引用>

5年前、浜名湖で中学生など20人が乗ったボートが転覆し、1人が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われている県の教育施設の元所長に対する裁判で、検察は「被告が注意義務を怠ったことが事故につながったことは明白で、12歳の尊い命が奪われた結果は重大だ」と指摘して、禁錮1年6か月を求刑しました。
県の教育施設「三ヶ日青年の家」の元所長、檀野清司被告(57)は平成22年6月、浜名湖で愛知県豊橋市の中学校の生徒と教諭、あわせて20人が乗った手こぎのボートをモーターボートでえい航中に、転覆させて1年生の西野花菜さん(当時12)を死亡させたとして業務上過失致死の罪に問われています。
18日の裁判で検察は「被告がえい航中のボートに水が貯まってきたことへの注意義務を怠り、事故が起きたことは明白で、12歳の尊い命が奪われた結果は重大だ」と指摘し、禁錮1年6か月を求刑しました。
また、この裁判では被告とともにボートに乗っていた教諭や悪天候のなか、課外活動を行った校長などにも注意義務があったかどうかが争われてきました。
検察が教諭らが注意義務を怠ったとはいえないと主張したのに対して、弁護側は「被告だけに責任があるわけではない」と反論し、元所長に執行猶予のついた判決を求めました。
判決は11月18日に言い渡される予定です。
裁判のあと、死亡した西野さんの父親の友章さんは、「花菜の死は檀野元所長だけのせいだとは思えない。判決では、学校側の責任について何かひと言でも触れてほしいと考えています」と話していました。

09月18日 19時08分   

                               <引用おわり>

 

禁錮1年6カ月 元所長に求刑  浜名湖ボート事故

<朝日新聞より引用>

 浜松市の浜名湖で2010年、静岡県立三ケ日青年の家主催の体験訓練中に手こぎボートが転覆し、豊橋市立章南中学校1年の西野花菜(当時12)が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた青年の家所長檀野清司被告(57)の論告求刑公判が18日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であった。検察側は禁錮1年6カ月を求刑した。

 検察側は論告で、檀野被告がモーターボートを曳航する際、手こぎボートの男性教諭に、かじ取りの指示を怠ったことが転覆につながったと指摘。「業務上の注意義務を完全に怠った」と主張した。

 弁護側は最終弁論で、事故後、檀野被告が反省を示しているなどとし、執行猶予つきの判決を求めた。

 花菜さんの父友章さんは公判後の取材で、檀野被告に対し「結果が死亡という重大な過失。しっかり刑を受け止めてほしい」と述べた。判決は11月18日。

                                      <引用おわり>

青年の家元所長に禁錮1年6カ月求刑  浜名湖ボート転覆

<中日新聞より引用>

 浜松市北区の浜名湖で2010年6月、野外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市章南中1年西野花菜さん(当時12)が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた宿泊研修施設「静岡県立三ケ日青年の家」元所長壇野清司被告(57)の論告求刑公判が18日、静岡地裁であった。検察側は禁錮1年6カ月を求刑した。判決は11月18日。

 検察側は、生徒ら20人が乗ったカッターボートをえい航する際、同乗していた教論にかじ取りや状況報告を任せるのではなく、施設所員を乗り移らせるなどの安全確保の処置を自ら積極的に取るべきだったと指摘。カッターボート訓練中のえい航時の転覆事故としては初めての事故で、再発防止のためにも「相応の刑罰を科して警鐘を鳴らす必要がある」と述べた。

 弁護側は、事故は課外授業中に起きており、転覆したボートに同乗していた教諭が生徒の悲鳴を聞いてもえい航の停止を求めなかったことなど、学校側にも過失があると主張。檀野被告は事故後はカッターボートの指導に関わっておらず、遺族への謝罪も続けていることから、執行猶予付き判決を求めた。

                                    <引用おわり>

◆2015年7月31日 第7回公判は、被告人で元三ケ日青年の家所長と私西野の証人尋問が行われました。

すっかり季節は盛夏です。季節だけは確実に進んでいます。

今日の元所長の証人尋問では、被告人は罪は認めている中での尋問でした。特に出航判断とえい航時、救出時について、当時なぜそうしたのか、その過ちに対する認識、反省の弁の証言が続きました。

 

引続き私も証人として直接裁判長に訴えました。

・事故を知った時の遺族の思い

・民事裁判までの経緯と和解条項の内容

・私が考える事故の原因

・花菜はこうしたら死ぬことはなかった

・二度と繰り返さないために何をすべきか

・被告人への思い

などをしっかり述べさせて頂きました。

証人尋問、証拠調べは今回で終わりました。

次回は論告求刑で、9月18日11時からです。 静岡地方裁判所です。

 

元所長「操船技術を過信」 三ケ日青年の家・ボート転覆事故公判  被害者父も証人出廷

<静岡新聞より引用>
(2015/8/ 1 07:45)
 
 

 

 浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、豊橋市の市立中学の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた同施設の元所長(57)=東京都=の第7回公判が31日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であった。悪天候で航行不能になったボートの救助に向かった被告は被告人質問で、自身の操船・えい航技術について「過信していた部分がある」と述べた。
 女子生徒の父(56)の証人尋問も行われた。女子生徒の父は学校や行政の責任にも触れ「出航判断、えい航、転覆の前後、救助の場面。(いずれも)危険の想定が難しい状況だったとは私には思えない」と指摘。「それぞれが安全確保を怠ったことが女子生徒を救えなかった原因」とし、再発防止を切望した。
 被告は被告人質問で、打ち付けた波がボート内にたまったとして「波が高い中でえい航するべきではなかった」と話した。また「今思えば(ボートに同乗した教諭に)かじ取りや滞留水について指示したり、ボートを近くの岸へ着けることを検討したりすべきだった」と説明。当時は「(救助艇の操船に)精いっぱいで気が回らなかった」と語った。
 一方、以前に証人として出廷した元校長の「携帯電話を部屋に置いておくよう言われたので注意報の確認ができなかった」との証言については「そういう案内はしていなかったと思う」と否定した。

 

                                     <引用おわり>

 

浜名湖ボート事故 遺族「回避できた」 元所長公判

<中日新聞より引用>

 浜松市北区の浜名湖で2010年6月、野外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中学の1年生だった西野花菜さ=当時12=が死亡した事故で、業務上過失致致死罪に問われた宿泊研修施設「静岡県立三ケ日青年の家」元所長、檀野清司被告(57)の公判が31日、静岡地裁であった。花菜さんの友章さんが検察側証人として出廷し、「再発防止に一生をささげてほしい」と檀野被告に語りかけた。

 友章さんは、出航や転覆時の救助を的確に判断していれば事故を回避できたと訴え、「安全確認しよう、訓練をやめようと誰かが言ってくれたなら、花菜は死ななかった。檀野被告だけではなく、施設を利用した学校にも責任がある」と述べた。

 檀野被告は被告人質問で、救助艇でボートを曳航する速度が速く、ボートに乗った生徒の悲鳴が聞こえていたのに速度を落とさなかった理由を問われ、「生徒を安全な場所へ連れた帰りたかった。自分の技術を過信していた。本当に申し訳ない」と謝罪した。

                             <引用おわり>

元所長の被告が「職員同乗せず」 浜名湖ボート転覆

 <朝日新聞より引用>

 浜松市の浜名湖で2010年、県立三ケ日青年の家主催の体験訓練中に手こぎボートが転覆し、中学生が死亡した事故で業務上過失致死罪に問われた青年の家元所長檀野清司被告(57)の公判が31日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であり、被告人質問が行われた。

 事故では愛知県豊橋市の中学1年生西野花菜さん(当時12)が死亡。転覆したボートに青年の家職員が乗り込んでいなかったことについて弁護側から質問された檀野被告は「事故以前から少なくとも1に人は職員を同乗させることを提案していたが、実際されなかった」と供述。危険を意識しながらも、対策をとらなかったことを明らかにした。

 この日は西野さんの父友章さんが証人として出廷。檀野被告に対し、「過失は大きい。一生をかけて再発防止に取り組み、花菜の死を無駄にしないでほしい」と述べた。

 

                            <引用おわり>

 

◆2015年7月6日 第6回公判は、岡山県渋川青年の家顧問の証人尋問が行われました。

 

今日も雨の一日でした。先週の元校長の証人尋問から中4日の公判、なかなか過密です。

 

今日の証人は、カッターボートの豊富な経験者で、三ケ日青年の家での引継ぎにも関わった人物です。

現在も岡山の渋川青年の家(指定管理者:小学館集英社プロダクション)で活動をされています。

専門的な知見から、当時のえい航方法や出航判断、引き継ぎなどについて、検察、弁護人、裁判官から尋問されました。事実を明らかにして、どうすべきだったか、関係者が反省を深め、今後の取り組みに活かせてほしいと思いました。

 

次回はいよいよ、7月31日(金)13時30分より、被告人の証人尋問と私遺族が証人として法廷に立ちます。

 

「滞流水大きな原因」専門家証言 浜名湖・ボート転覆事故公判

<静岡新聞より引用>
(2015/7/ 7 07:33)

 

 
 

 

 浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、豊橋市の市立中の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた同施設の元所長(57)=東京都=の第6回公判が6日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)で開かれ、海洋活動の経験が豊富な専門家として岡山県渋川青年の家(同県玉野市)の男性顧問の証人尋問があった。
 顧問は「転覆の一番大きな原因は(ボート内に)滞留水がたまったこと。ただ、えい航速度を緩めたり、えい航をいったん中断したりすれば、滞留水があっても転覆しなかったと思う」と証言。滞留水に加え、波や風雨が強まった状況が相まって転覆に至った―との見解を示した。一方、出航判断は「妥当だったと思う」と語った。
 三ケ日青年の家は10年に管理・運営が静岡県から指定管理者に移った。渋川と同じ指定管理者だったため、顧問は、経験の浅い三ケ日の指導員への研修を担当。時間的な制約などから、えい航の指導はしなかったという。
 えい航時の注意義務として顧問は「(えい航される側を)常に監視すること。湖水が入るなら速度を緩め、波の影響で船首の向きが変わる場合は(かじ取りで)追従させることが必要」と説明した。

 

                                  <引用おわり>

◆2015年7月1日 第5回公判は、豊橋市立章南中学校の元校長の証人尋問が行われました。

 

この日は朝から雨が降り続いていました。

右写真は静岡地裁前のお昼頃の風景です。

 

公判後、降りしきる雨の中、静岡地裁横の弁護士会館で、例によってすっかり見慣れた記者さんたちの囲みを受けました。

 

  <元校長の証人尋問>

 校長を見るのは、5年ぶりです。現在重度うつ病で通院しているとのこと。

 

それにしては、元校長はたくさんしゃべっていました。言い訳ばかりに僕には聞こえました。

裁判長に「証人は聞かれた事だけを答えてください。答弁はもっと簡素にお願いします」と再三言われていました。

 

校長は、自然体験学習の引率責任者にもかかわらず、なにも危険を想定できず、「天候は悪化するとは思わなかった」と根拠のない答弁を繰り返していました。 

 

どうして彼が校長なのでしょうか。

 

次回公判は5日後の7月6日 13時30分から、カッターの専門家の証人尋問です。

どこに原因があったのか、いろんな角度から検証してほしいと思います。

 

浜名湖ボート事故 「転覆は想定せず」 公判で元校長が証言

<中日新聞より引用>

浜松市北区の浜名湖で2010年、野外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市章南中1年西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた宿泊研修施設「静岡県三ケ日青年の家」元所長檀野清司被告(57)の公判が1日、静岡地裁であった。当時、生徒を引率した元校長の男性が証言として出廷し「学校側で訓練の中止基準は設けていなかった。転覆事故やえい航の可能性は想定していなかった」と証言した。

 元校長は「出航の最終決定は所長だと思っていた。海のプロである施設側に任せていた」と主張。出航前、湖面に白波を見たことを証言し、荒天時に備えて訓練は浜名湖の中央ではなく、沿岸よりを進むコースを取ることを確認したと明かした。弁護人や裁判官から「天候に不安を感じていたのではないか」と聞かれると「天候は悪化しないと思っていた」と述べた。

 公判後、花菜さんの父友章さん=豊橋市=は「子どもを引率する安全意識が欠けている。天候に不安を感じていたなら、中止の声を上げてほしかった」と訴えた。友章さんは31日の次回公判で遺族として証言する。

                                <引用おわり>

 

浜名湖ボート転覆:天候悪化想定せず 証人尋問で元校長

浜名湖ボート転覆:天候悪化想定せず 証人尋問で元校長 /静岡

毎日新聞 2015年07月02日 地方版

<毎日新聞より引用>

 2010年6月、浜松市の浜名湖で校外学習中のボートがえい航中に転覆し、愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)が水死した事故で、業務上過失致死の罪に問われた研修施設「県立三ケ日青年の家」元所長、檀野清司被告(57)の公判が1日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であった。西野さんが通っていた中学の元校長の証人尋問が行われた。

 検察側、弁護側の双方が尋問した。元校長の男性は事故当日、出航前に雨が降り、湖面が白波を立てていたことからコースの状況を確認したが「天候が悪化することはないと思った」と証言した。

 また弁護側から、課外活動を中止する基準は学校側にはあったのかと問われ、「海のプロである『青年の家』の判断に任せ、学校としての判断は持ち合わせていなかった」と明かした。

 公判後、取材に応じた西野花菜さんの父友章さん(56)は「子どもを引率する立場なのに、出航を決断する重要な判断が浅すぎる。残念でならない」と話した。【松岡大地】

                            <引用おわり>

◆2015年6月17日 第4回公判は、県営時代の三ケ日青年の家元所長の証人尋問が行われました。

 3月末に始まった初公判の時は、裁判所前の駿府城公園では見事な桜でした。今日は紫陽花がきれいでした。

 

 5年目を迎える6月18日の前日に行われたこの日の裁判、妻も少し不安定な心で傍聴していたと思います。

 

   <元所長の証人尋問>

 県営時代の三ケ日青年の家、元所長の証人尋問が行われました。焦点は指定管理者小学館集英社プロダクションへの引き継ぎに関することでした。

 

 引き継ぎはやはり不十分だったと、証言を聞いて感じました。引き継ぐ方、引き継がれる方、また、その業務を責任も持って指導監督する立場の静岡県、どこかがもっと安全確保に踏み込んでいれば、花菜の命は救えたんじゃないかと感じました。

 

 「安全安心が最優先」としながら、人員不足の理由で、積極的に所員の乗らない「自主艇」を選択し、カッターボート訓練は「経験や感に頼る部分が多い」としながら、伝わりにくい口頭での引き継ぎなどは、無責任と感じました。

 

 ましてや3年4年で変わる人事の中、また、指定管理に移ることは3年前からわかっていたにもかかわらず、書面でのルール、手順のマニュアル化は少なかったようです。

 

 この引き継ぎ業務、それぞれの立場に無責任さを感じました。この静岡県立三ケ日青年の家が、こどものいのちを預かる教育施設なら、引き継ぐ方、引き継がれる方、それを指導・監督する方、それぞれがもっと、形式だけではなく責任を持って取り組んでほしかったと思います。

 

  次回は、7月1日(水)10時から静岡地裁で、いよいよ元校長の証人尋問が行われます。

<浜名湖・ボート転覆5年>えい航「マニュアル作らず」と前任者

<静岡新聞より引用>

 

 
 

 

 2010年、浜名湖で起きたボート転覆事故で、業務上過失致死の罪に問われた同施設元所長の男(57)=東京都=の第4回公判が17日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)で開かれた。
 被告の前任の所長だった男性(61)の証人尋問が行われ、事故につながったボートのえい航方法について「マニュアルなどは作らず、新たな所員に対する訓練などを通じて引き継いだ」と証言した。
 三ケ日青年の家は10年3月まで県が運営し、4月から指定管理者の運営に移行した。男性は県営時代の07年4月から3年間、所長を務めた。
 男性はえい航の留意事項について「さまざまな状況が想定される中、マニュアル化するのではなく経験を重ねていくものと認識していた」とし、「県営時代から勤務する所員が残り、移行後も訓練を重ねていくと思っていた」と話した。
 事故当日の現場付近は午前中に雨が降り、午後には大雨などの注意報が出ていた。実施判断については「注意報発令時の規定は設けてなく、天候状況を確認しながら可否を決めていた。そういった対応については当時の所員が引き継ぎをしたと思う」と語った。

◇捜査長期化 公判は3月に開始
 浜名湖で県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市立中の女子生徒=当時(12)=が死亡する事故が起きたのは2010年6月。関係者の過失責任を問う捜査は長期化し、静岡地検が刑事処分を決めるまでには4年7カ月を要した。業務上過失致死の罪に問われた同施設元所長の男(57)=東京都=の公判は3月に始まったばかりだ。
 国の運輸安全委員会は12年1月、ボートをえい航した元所長の男の知識・経験不足や、気象注意報発表時の訓練中止基準の不備、マニュアルを整備させないなどの県の指導不足を原因とする調査報告書をまとめた。
 細江署と県警が元所長の男や県教委の職員、指定管理者の社員など計6人を業務上過失致死容疑で書類送検したのは13年2月。静岡地検が元所長の男だけを在宅起訴し、残る5人を不起訴処分にしたのは今年1月だった。
 5回目の公判は7月1日、当時の中学校長の証人尋問を予定している。

 

                                <引用おわり>

安全確保向けた 引き継ぎ足りず  浜名湖ボート公判で証言

  <朝日新聞(静岡)より引用>

浜松市の浜名湖で2010年、県立三ケ日青年の家主催の体験訓練中に手こぎボートが転覆し、愛知県豊橋市の中学1年生西野花菜さん(当時12)が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた青年の家元所長檀野清司被告(57)の公判が17日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であった。

 前任所長の男性(61)が証人として出廷し、「指定管理者側の都合で引き継ぎ期間が短縮された」などと証言。体験訓練の安全を確保するための引き継ぎが十分でなかった可能性があることを明らかにした。

 青年の家は2010年4月から指定管理者の小学館集英社プロダクションの管理となったが、男性によると、当初は数カ月前から引き継ぎを始める意向だったが、直前の3月からに変更されたという。

 男性は「ボートのえい航訓練などは時間を取り、丁寧に行いたかったが、指定管理者側の都合で短縮された」などと証言。安全管理のためのルールはもともと明文化されておらず、ベテラン職員に理解に任せた状態だったとも明かした。

                            <引用おわり>

◆2015年6月5日 第3回公判は、元教諭の証人尋問が行われました。

 今回の公判から裁判官が3人となり、単独制から合議制に変わりました。この事件、裁判所も重要と考え直したという事でしょうか。

 

 証人尋問を受けた元教諭は花菜の担任でした。花菜はこの自然体験学習を楽しみにしていました。この日のために新しいバックを買いました。このカッターボート訓練のリーダーでもあり、当日選手宣誓をしました。

 

 <元教諭の証人尋問>

 

 学校側は、このボート訓練の選定段階から事前準備に至るまでの間、生徒の安全確保の検討は「特に何もしていなかった」と証言しました。

 

 学校側は、出航時の天候判断も「検討しなかった」と証言しました。

 

 転覆したC艇では、乗船時から水が溜まっており、えい航開始前にはその水がくるぶしまで増え、左舷側に大きく傾き、その状況でえい航のスピードは加速していったそうです。船長としてかじ取りをしていた元教諭は、恐怖で悲鳴を上げていた生徒と向かい合って座っており、目の前にいる生徒たちの不安で歪んだ顔を覚えていました。しかし元教諭は「何も指示がないし、何も教えられていないから、なにもできなかったと」証言しました。胸にさげているトランシーバーは全く役立ちませんでした。

 

 事故後、学校としてこの事故の原因分析について「特に何も話し合っていません。遺族にも、原因について報告はしていません」と証言しました。まるで、「生徒が死んでもなにも反省しない」と言っているように感じました。

 

 今回の元教諭の証人尋問を傍聴して、「花菜は学校に殺された」と感じてしまいました。

 生徒が授業中危険にさらされていても、この学校は子どもたちを助けることはしませんでした。

 この裁判、学校の責任について言及してほしいと思います。

 

 次回は、6月17日(水)10時から静岡地裁で前所長の証人尋問が行われます。

 

「えい航時、指示なし」 浜名湖・ボート事故、同乗の元担任証言

<静岡新聞より引用>
 
 

 

 浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市の市立中学の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた同施設元所長の被告(57)=東京都=の第3回公判が5日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)で開かれた。女子生徒の担任で、ボートに同乗していた元男性教諭の証人尋問が行われ、被告が救助艇でボートをえい航した際の様子を「指示は何もなく、えい航速度がすごく速く感じた」と証言した。
 元教諭は転覆したボートで、かじ取り係とトランシーバーでの連絡係を務めていた。えい航の速度を「体感で時速40〜50キロぐらいに感じた。生徒も怖がっていた」と表現。波を受けてボート内に水がたまり、傾いていった様子を振り返った。
 弁護側から自身の対応を問われると「後から思えば(えい航を)『止めて』と言えたかもしれないが、当時は余裕がなく、考えられなかった」と答えた。事故後、事故原因を分析したり再発防止策を考えたりする検討会が学校内で「なかったと思う」とも語った。
 この日の公判から、裁判官3人による合議体になった。検察側は女子生徒の父(56)を証人申請する方針を示した。父親は閉廷後に「娘を突然、亡くした気持ちや事故から何を学ぶべきなのかを自分の言葉で伝えたい」と話した。

 

                                  <引用おわり>

元教諭 安全面指示なかった

<NHK静岡記事より引用>

 

5年前、浜名湖で中学生など20人が乗ったボートが転覆し、1人が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われている県の教育施設の元所長の裁判で、証人として出廷した亡くなった中学生と同じボートに乗っていた元教諭は、事故の前に元所長が勤めていた施設から安全面についての指示がなかったと証言しました。
県の教育施設「三ヶ日青年の家」の元所長、檀野清司被告(57)は平成22年6月、浜名湖で愛知県豊橋市の中学校の生徒と教諭、あわせて20人が乗った手こぎのボートをモーターボートでえい航中に、転覆させて1年生の西野花菜さん(当時12)を死亡させたとして業務上過失致死の罪に問われています。
5日の裁判では、亡くなった西野さんとともに檀野元所長がえい航するボートに乗っていた元教諭の証人尋問が行われました。
このなかで、元教諭は検察からボートがえい航される前に被告が所長を勤めていた施設からトランシーバーを使うなどの安全面の指示はなかったのかと質問されると、「指示はなかった」と証言しました。
さらに、弁護側から転覆を防ぐため何かできなかったのかと聞かれると「えい航するスピードが速く、判断できなかった」と話しました。
裁判のあと、西野さんの父親の友章さんは「ボートの中では、先生しか救える人はいなかったのになぜ、何もできないのか。言葉がないです」と涙ながらに話していました。 

                                <引用おわり>

「学校で訓練はせず」 元担任が公判で証言

<中日新聞より引用>

2010年に浜名湖で野外活動中のボートが転覆し愛知県豊橋市の中学1年西野花菜=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた宿泊研修施設の元校長、檀野清司被告(57)の裁判で5日、ボートに同乗していた元担任男性教諭が証人として出廷し、「檀野被告から具体的な指示がなく、不安になった」と証言した。

 西野さんや元教諭ら20人が乗ったボートは荒天で動けなくなり、檀野被告が救助艇でえい航中に転覆した。転覆前に船内の水をかき出さず、無線で施設側に連絡を取らなかった理由を弁護士側などが尋ねると、元教諭は「えい航の速度が速く恐怖を感じ、冷静な判断ができなかった」と話した。

 元教諭は「学校で事前に事故を想定した訓練はなかった」とも説明。施設に安全管理を委ねており、事故後も教諭らで原因を分析しなかったと明かした。西野さんの父友章さん(56)は公判後、「安全対策は施設任せで学校側は何も反省していない。花菜は殺されたようなものだ」と話した。

 

                                      <引用おわり>

◆2015年4月24日 検察側と弁護人側、それぞれの冒頭陳述が行われました。

 検察側は、「元所長は、カッターボートが転覆しないよう安全を確保して、えい航する業務上の注意義務があるのに、それを怠り、乗船した教諭に滞流水を汲み出すなどの指示もせず、漫然とえい航し、転覆させ、花菜を落水させ、溺死させた」と主張しました。

 

 被告側は、起訴状の内容を認めた上で、元所長だけの過失に留まらないのではないかと主張しました。この事故の特質として、次の3点を挙げました。

1.えい航により転覆させた。

2.学校の正課の授業中であった。

3.指定管理制度の中で発生した。

 私たちは、学校の過失を明らかにすることが、この事故の本質だと主張しています。その点は被告側と主張が一致しています。

 上記3点を踏まえて審理してもらうために、元校長、乗船していた教諭、施設の前任者、カッターボートの専門家の4人の証人尋問が認められました。

 今後、なぜ花菜が亡くなってしまったのか、法廷の場で明らかになることを期待しています。

 

次回は6月5日(金)13時30分から 静岡地裁で加藤元教諭の証人尋問の予定です。

 

ボート事故「校長らも過失」 浜名湖で転覆 元所長、公判で主張

(朝日新聞記事より引用)

浜松市の浜名湖で2010年、静岡県立三ケ日青年の家主催の体験訓練中に手こぎボートが転覆し、豊橋市の中学生が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われている同青年の家元所長、檀野清司被告(57)の冒頭陳述が24日、静岡地裁(佐藤正信裁判官)であった。弁護士側は、檀野被告だけではなく学校長らの過失も原因となって事故が起こったと主張した。

 検察側は、大雨洪水警報などが出ていたのに被告が中止をせず、教諭らに伝えなかったことや曳航経験がある所員がいたのに、経験のない被告が救助に向かったことなどを指摘。速度確認や乗船者への指示に問題があったとした。

 弁護側は、訓練前に安全対策を検討しなかった学校やボートの船長役だった教諭、安全対策を作らず引き継ぎも十分していなかった被告の前任の所長にも過失があったと主張した。

(引用おわり)

 

◆2015年3月26日 静岡地方裁判所で初公判が行われました。

 被告の元所長は、起訴内容を認めましたが、事故の原因、花菜を救えなかった原因は他にもあることを主張します。そのことで審理が深められ、誰にどんな過失があったのかを明らかにすることができると思います。そのことこそが、二度と繰り返さない対策につながり、花菜のいのちをいかすことになると信じています。今後の審理の行方をしっかりと見てまいります。

元所長初公判「過失争わない」 浜名湖・ボート転覆

 (静岡新聞より引用)

 
 

  浜名湖で2010年に静岡県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、豊橋市立中学校の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた元施設所長の会社員の男(57)=東京都杉並区=の初公判が26日、静岡地裁(佐藤正信裁判官)で開かれた。被告は「私に過失があったことは争わない。申し訳ございませんでした」と述べ、起訴内容を認めた。公判は女子生徒の両親が傍聴した。

 被告の弁護人は起訴内容を争わない意向を示した上で、被告以外にも事故の発生原因に関与した人物がいるとして、過失の共謀を主張する考えを述べた。
 女子生徒の父親(55)は閉廷後、「学校の問題点も含めて法廷で明らかにしようとする被告側の主張を聞き、ほっとした。二度と事故を起こさないための審理になってほしい」と述べた。
 起訴状によると、被告は10年6月18日、天候不良のため女子生徒ら20人が乗ったボートを救助用のモーターボートでえい航する際、乗船する教諭にボート内に滞留した水をくみ出させるなどしてボートの傾斜を抑える注意義務があったのに、教諭に指導せずに漫然とモーターボートを操縦。左側に傾いたボートを転覆させ、女子生徒を水死させたとされる。
 静岡県警は被告のほか、当時の県教育委員会課長や中学校長ら5人も業務上過失致死容疑で書類送検したが、静岡地検は被告のみ在宅起訴し、5人を嫌疑不十分で不起訴処分にした。

(引用おわり)

浜名湖ボート転覆初公判

<中日新聞より引用>

西野さん両親傍聴

「花菜の命を無駄にしないで」。浜松市北区の浜名湖で二〇一〇年、野外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市章南中一年西野花菜(かな)さん=当時(12)=が死亡した事故をめぐる裁判が二十六日、静岡地裁で始まった。西野さんの父友章さん(55)=豊橋市杉山町=は、再発防止のため原因を究明してほしいとの思いを胸に、初公判を見守った。

 自宅を出る前、祭壇で花菜さんに誓った。「いよいよ始まるよ。しっかり聴いてくるからね」

 初公判では、業務上過失致死罪に問われた宿泊研修施設「静岡県立三ケ日青年の家」元所長檀野(だんの)清司被告(57)=東京都杉並区=が謝罪し、裁判官に頭を下げた。友章さんは口を真一文字に結び、その姿をじっと見つめていた。

 傍聴席で並んで座る妻光美(みつみ)さんのかばんには、事故当日の野外活動で生徒代表としてあいさつする花菜さんの遺影が入っていた。笑顔を見せる他の写真と違い、厳しい表情。雨の中でのボート訓練に不安を抱いていたんだと思う。娘の気持ちを知ってほしいと、法廷に持ち込んだ。

 事故報告書を読み「花菜を救う場面はたくさんあった」と話す友章さん。悪天候での出航判断や、転覆後の救助対応。「有罪、無罪がすべての目的ではない。誰にどんな過失があったのか。花菜がなぜ命を落としたのか、事実と向き合って考える機会になってほしい」と願っている。

 今後の公判では、心情を語る意見陳述も考えている。

◆元所長、起訴内容認める

 二十六日の初公判では、檀野清司被告が「私に過失があったことは争いません」と起訴内容を認めた。冒頭陳述は四月二十四日。

 罪状認否で弁護側は、檀野被告がボートにたまる湖水を外へ出すよう、乗船していた教諭に指示するのを怠る注意義務違反があったと認めた。一方で「転覆の原因は指示を怠ったことにとどまらない」と主張。かじ取り役など複数人の過失が重なり転覆が起きたと説明し「被告の具体的な注意義務は今後明らかにする」と述べた。

 起訴状などによると、二〇一〇年六月十八日、施設の指定管理者「小学館集英社プロダクション」(東京都)社員だった檀野被告は、天候不良で航行困難になったボートを救助艇に乗ってえい航する際、ボートが傾いて転覆しないよう注意する義務を怠り、西野花菜さんを溺死させたとされる。

 檀野被告は今年一月に在宅起訴された。ともに書類送検された章南中元校長、施設職員ら五人は「えい航時にボートが転覆するとまでは予見できなかった」として不起訴になった。(引用おわり)

「娘の死なぜ、考える機会に」 浜名湖・ボート転覆初公判

 
 

 (静岡新聞より引用)

 浜名湖で2010年に県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市の市立中学の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた同施設の元所長(57)=東京都杉並区=の裁判が26日、静岡地裁で始まった。女子生徒の父(55)=豊橋市=は閉廷後「二度と事故を繰り返さないために何をすべきか、みんながあらためて考える機会にしたい」と願った。
 起訴状によると元所長は10年6月18日午後、天候不良で航行困難になったカッターボートを救助用ボートでえい航する際、カッターボートに乗っていた教諭にボート内の滞留水の増加状況を報告させるなどの注意義務を怠り、カッターボートを転覆させ女子生徒を水死させたとされる。
 元所長は起訴内容を認めた。その上で弁護人は「転覆の原因は滞留水にとどまらない。第三者の過失の競合を含めて主張したい」と述べ、閉廷後の取材に、関係者の証人尋問を申請する考えを明らかにした。
 妻と傍聴した父親は「審理が深まる」と、元所長の弁護人の方針に肯定的な見方を示す。天候不良の中での出航判断や転覆後の救助活動を振り返るとき、父親には、娘の命を救えた場面が数多くあったように思えるという。
 「転覆の原因は滞留水が大きいのかもしれない。でも、女子生徒の死亡原因はそれだけではないはず」。学校行事で起こった事故の意味をいま一度、問い直したいと考えている。次回公判は4月24日。(引用おわり)

☞2010年ー2017年

遺族の活動

☞2015年11月

刑事裁判 判決文