静岡検察審査会 報道記録


元校長、再び不起訴 浜名湖・ボート転覆事故

<静岡新聞より引用>

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 3/10(金) 7:56配信

 2010年、浜名湖で県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、静岡地検は9日、静岡検察審査会の不起訴不当の議決を受けて業務上過失致死容疑で再捜査していた同校の元校長を、再び嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 地検は処分の理由を明らかにしていない。元校長の刑事責任の程度については、同罪で起訴され有罪判決を受けた青年の家元所長の公判でも争点の一つになり、検察側は「素人である元校長に施設側の出航の決定を覆す判断は求め得ない。事故前年に訓練を見学して安全を確認し、ボート訓練は安全に実施されると思っていた」などと否定的な主張をしていた。

 地検は議決後に元校長への再度の聞き取りなど関係証拠の収集に努めたが、判断を覆すまでに至らなかったとみられる。

 元校長については県警が青年の家元所長ら5人とともに業務上過失致死容疑で書類送検し、地検が嫌疑不十分で不起訴処分としたが、女子生徒の両親が処分を不服として同検審に審査を申し立てた。不起訴不当とした同検審の議決は、「元校長は事故当日に施設内で待機していたが、学校の責任者として何らかの行動ができなかったのか、証拠上も不明確」として地検に再捜査を求めていた。
 ■遺族「責任問えず残念」

 静岡検察審査会に不服申し立てをした女子生徒の父は9日、結果を受けて「学校側の責任を問い続けてきただけに非常に残念。難しいと思っていたが、一部では期待していた」と吐露した。

 8日に静岡地検を訪ねたという。父によると、同地検は県立三ケ日青年の家の元所長が業務上過失致死の罪で有罪判決を受けた公判を挙げ、静岡地裁が「施設の訓練実施の判断が不適切だったとは認められない」と判断したことを指摘した。元校長による訓練中止の呼び掛けが無かったとしても刑法上の過失を問うことは難しいなどと説明したという。

 父は「そんなものなのか」と複雑な心境を語り、学校側の責任を裁判で議論することが法的事例を残し、事故の再発防止につながるとの考えを強調した。その上で「今後も事故の風化防止に取り組む。法的には何ができるかこれから考えたい」と話した。
 

■安全確保万全期す 豊橋市教委山西正泰教育長の話

 司法についてはコメントを控えるが、事故を風化させること無く、今後とも子どもたちの安全、安心の確保に万全を期す。

                                  <引用おわり>


<中日新聞より引用>

浜名湖ボート事故 元校長再び不起訴 静岡地検

 静岡地検は9日、浜名湖で2010年に野外活動中のボートが転覆し女子中学生が死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検され、15年に不起訴処分とした引率責任者の元校長を再び嫌疑不十分で不起訴とした。

 静岡検察審査会が昨年10月、不起訴不当としていた。

 事故は10年6月、悪天候で立ち往生したボートがえい航される際に転覆、愛知県豊橋市立章南中1年西野花菜さん=当時12=が溺死した。静岡県警は13年2月、ボートをえい航した施設元所長ら6人を書類送検。地検が15年1月、元所長を在宅起訴=執行猶予付き禁固刑が確定=し、残る元校長ら5人を不起訴とした。遺族が検審に審査を申し立てていた。

                               <引用おわり>

 


<静岡第一テレビ引用>

浜名湖ボート転覆事故 当時の校長再び不起訴(静岡県)

2010年に浜名湖で起きたボート転覆事故で静岡地検は死亡した生徒が通っていた中学校の校長を再び不起訴処分としていたことがわかった。この事故は2010年、浜松市北区の浜名湖で県立三ケ日青年の家のカッターボートが転覆し、女子中学生が死亡したもの。当時の中学校の校長は業務上過失致死の疑いで書類送検されたが、不起訴処分となり、これを不服とした女子生徒の両親が静岡検察審査会に申し立て、去年10月に不起訴不当と議決されていた。これを受けて静岡地検が再捜査していたが、9日付けで嫌疑不十分として不起訴処分にした。女子生徒の両親は「結果は残念。引き続き野外活動での学校側の安全管理の責任を問いたい」と話している。

[ 3/10 12:37 静岡第一テレビ] <引用おわり>

<東愛知新聞より引用>

再捜査も不起訴処分  ボート死亡事故で当時の校長

 静岡県の浜名湖で2010年6月、校外活動中にボートが転覆し、豊橋市立章南中学校1年の西野花菜さん=当時12=が死亡した事故で、静岡地検は、静岡検察審査会の不起訴不当の議決を受け業務上過失致死容疑で再捜査していた当時の校長を再び不起訴処分とした。9日付け。

 元校長については、15年に同地検が業務上過失致死容疑で書類送検したが、嫌疑不十分で不起訴となっており、花菜さんの両親がこれを不服として静岡検察審査会に申し立てた。審査会は昨年10月、「学校の最高責任者として、生徒全体の安全を確保すべき具体的な義務を負っていた」などを理由に地検に再捜査を求めていた。

 8日父の友章さんは地検を訪れ、不起訴の報告を受けたという。

 出発前に「いい結果を報告する」と花菜さんの遺影に手を合わせた友章さんは、約束を果たせなかった。「非常に残念。学校側の責任を法廷で議論することで、法的事例を残し、再発防止につながると考えていたが、それがかなわなかった」と落胆の色を隠せない。

 今後は「風化防止の取り組みを続け、法的なことは弁護士と相談する」と話した。

 豊橋市教育委員会の山西正泰教育長は「司法の場についてのコメントは差し控えるが、教育委員会としては、この事故を風化させることなく、今後とも子どもたちの安全、安心の確保に万全を期す」とコメントした。

                                <引用おわり>


<読売新聞より引用>

浜名湖ボート転覆 元校長再び不起訴

 浜松市の浜名湖で2010年、体験学習中のカッターボートが転覆し、中学1年の女子生徒が死亡した事故をめぐり、静岡地検は、当時の校長を再び不起訴とした。9日、関係者への取材でわかった。

 事故をめぐっては、静岡地検が15年、業務上過失致死容疑で書類送検された当時の校長を不起訴(嫌疑不十分)とした。亡くなった豊橋市立章南中1年西野花菜さん(当時12歳)の両親は、これを不服として静岡検察審査会に申し立てた。

 審査会は10月、「中学校の最高責任者として訓練を引率し、生徒全員の安全を確保すべき義務を負っていた」ことなどを理由に不起訴不当と議決。地検が再捜査に着手していた。

 検察が元校長を再び不起訴としたことについて、西野さんの父・友章さん(57)は「検察には(元校長が)学校の最高責任者として、刑事的責任が問われるべきだと一歩踏み込んだ判断をしてほしかった。残念」と話した。

                     <引用おわり>


2016年11月9日 静岡地検に、審査会の「不起訴不当」の議決を受け、遺族側からも再捜査を申入れた。

2016年11月9日、私たち遺族は、検察審査会の「不起訴不当」の議決に沿って、静岡地方検察庁に、元校長の再捜査を申し入れました。

 

2015年1月、静岡地検は、業務上過失致死で書類送検された当時の校長を嫌疑不十分で不起訴としました。しかし、2016年10月に検察審査会の「不起訴不当」の議決を受け、静岡地検は再捜査を行っています。遺族としても、事故の事実関係について、あいまいな点を指摘し、具体的に再捜査の必要性と考えられる過失を指摘し、再捜査を書面で申入れました。

 

受け取った検事は、とても誠実にしっかりと再捜査を進めることを約束してくれました。

 

私たち遺族および支援者は、元校長の過失を法廷で明らかにすることは、子どもたちの生命を守るためには必ず大切な事例になり、そのことが、学校管理下における安全確保を力強く推し進める取り組みにつながると考えています。

                                  西野 友章 

<朝日新聞より引用>

浜名湖ボート事故 遺族「再捜査して」地検あて 不起訴不当議決受け

 浜松市の浜名湖で2010年、体験訓練中の手こぎボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年だった西野花菜さん(当時12)が死亡した事故で、遺族が9日、静岡地検を訪れ、当時の校長の安全面の対応などを再捜査するよう申し入れた。静岡検察審査会が10月、校長について「不起訴不当」と議決したことを受けた。

 校長は業務上過失致死容疑で書類送検されたが、静岡地検は昨年1月、嫌疑不十分で不起訴にした。同審査会は10月、「中学校の最高責任者の責任は重大」などと指摘し、校長の不起訴が妥当だったか、「再捜査が必要」との判断を示した。

 9日は、花菜さんの父親の友章さんや弁護士が地検を訪れ、申入書を提出。事故当日に校長が注意義務を果たしていたかなどについて、本人や関係者から話を聴き、不起訴処分の妥当性を改めて判断するよう求めた。友章さんは提出後の記者会見で「なぜあの悪天候の中で出航したのか疑問。事実関係を明らかにしてもらい、起訴することで事故の再発防止につながれば」と話した。

 友章さんは8日にも豊橋市教委に審査会の議決書のコピーを手渡し、事故の再発防止を徹底するように訴えた。                       <引用おわり>

遺族「適正な再捜査を」 浜名湖・ボート転覆、地検に申し入れ

(2016/11/10 07:48)

<静岡新聞引用>

2010年に浜名湖で県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、死亡した愛知県豊橋市立章南中の女子生徒=当時(12)=の父(57)らが9日、静岡検察審査会が「不起訴不当」とした当時の校長=業務上過失致死容疑で書類送検=について、静岡地検を訪れて適正な再捜査を行うよう申し入れた。

 父親は、再捜査に対する思いをつづったA4判2ページの文書を担当者に提出後、静岡県庁で会見し、「書類送検された段階で元校長に反省はあると思うが、事故の教訓を真剣に生かすために起訴は重要」と述べた。その上で「学校の最高責任者として、危険性を元校長が判断すべきだったのではないか」と改めて訴えた。

また、代理人の弁護士も再捜査の際に着目すべき点などについて記した文書を同地検に提出。父親の会見に同席した弁護士は「検察審査会は、生徒の安全を守る義務が元校長にあると指摘した。元校長が安全確保のために何をやっていたのかを明確にしてほしい」と述べた。

                                  <引用おわり>

再捜査で遺族が申し入れ=浜名湖ボート転覆-静岡

<時事通信より引用>

浜松市の浜名湖で2010年、体験学習中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、静岡検察審査会が当時の校長の不起訴処分を不当と議決したことを受け、西野さんの父友章さん(57)が9日、元校長の事故当日の行動を中心に再捜査するよう静岡地検に申し入れた。
 地検は元校長が事故を予測できなかったとして不起訴処分にしたが、友章さん側は校長がボート訓練の開始前後に、湖の状況や天候を見て中止を呼び掛けることができたと主張している。
 友章さんは記者会見で、「事前に天気予報を見たり、教育施設の所員と相談して出航をやめたりしていれば、花菜は死なずに済んだという強い思いがある」と話した。
 地検の石崎功二次席検事は「既に捜査中の事案なので、十分参考にします」とコメントした。(2016/11/09-18:51)

                   <引用おわり>

<中日新聞より引用>

浜名湖ボート事故の再捜査へ申入書  

 浜松市北区の浜名湖で2010年6月、校外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時12=が死亡した事故で、父友章さんが9日、静岡地検に再捜査に関する申入書を提出した。地検は昨年一月、業務上過失致死容疑で書類送検された当時の校長を不起訴処分としたが、今年十月六日に静岡検察審査会から不起訴不当の議決

を受け、再捜査が決まった。

 申し入れ書では、校長には「悪天候で、施設の責任者らと協議せずにボートの訓練を継続させた過失がある」と主張。検審の「施設の責任者らと協議して訓練を実施するか適切に判断する注意義務があるのに怠った」との議決を紹介し、校長が施設職員に気象状況を聞くなどした形跡が確認できていないとして、職員らの捜査を求めている。

 提出後、静岡県庁で会見した友章さんは「花菜は学校に預けて帰ってこなかった。学校に過失があると思っている。起訴してほしい」と話した。

 事故では、生徒らが分乗した手こぎボート四隻のうち、生徒十八人と教員二人が乗った一隻が荒天で動けなくなり、えい航中に転覆。西野さんが溺死した。

 静岡県警はボート運航施設の元所長や校長、施設指導員ら六人を書類送検。地検は元所長を在宅起訴し、校長ら五人は不起訴処分とした。両親が四月、検審に審査を申し立てていた。

                                 <引用おわり>

<読売新聞より引用>

浜名湖転覆 再捜査

遺族が申し入れ書 静岡地検に

 浜松市の浜名湖で2010年、訓練中のカッターボートが転覆した事故で亡くなった豊橋市立章南中1年、西野花菜さんの父・友章さんが9日。静岡地検を訪れ、検事に再捜査に関する申入書と再捜査のお願いと題する文書を手渡した。申し入れ後静岡県庁で記者会見した友章さんは、「検察にお任せではなく、何か訴えていこうということで申し入れた」と説明。「花菜の命を無駄にせず、事故の風化と再発防止のためにも、起訴に期待している」と話した。

 会見に同席した弁護士は当時の校長について、「出航後にどこで何をしていたのか、訓練の安全性についてどの程度確認したか明らかでない」と再捜査の必要性を強調した。

                             <引用おわり>


2016年11月8日、豊橋市教委に審査会議決書を手渡し、改めて風化防止と再発防止を約束させる


お願い

豊橋市教育委員会

山西教育長様

     平成28年11月8日

西野友章

西野光美

 

平成28年10月6日付で静岡検察審査会から発行された議決書のお受け取りをお願いいたします。豊橋市教育委員会におかれましては、日ごろから子供たちの安全確保に取り組んでいることと思いますが、さらに、この議決書の内容を踏まえ、平成22年6月に起きた浜名湖カッターボート事故の風化防止と事故から得た教訓を生かすための活動を進めていただきたく、お願い申し上げます。

 

 被疑者水野克昭(元豊橋市立章南中学校校長)の不起訴処分の当否に関し、静岡検察審査会が、平成28年10月6日付けで、不起訴処分は不当であると議決いたしました。その理由として、「被疑者は中学校の最高責任者として引率したものであり、安全を確保すべき具体的な義務を負うものである。」としています。また、「未来ある1人の生徒の大切な生命を奪った痛ましい事故であり、中学校の最高責任者である被疑者の責任は重大なものである。」としています。

 

 

豊橋市教育委員会におかれましては、この検察審査会の判断が国民の過半数の声だという認識を強く持って、検察庁の再捜査の結果にかかわらず、安全確保の義務を各学校に周知させると共に、子どもたちの生命を守る活動に取り組んだいただきたく、改めてお願い申し上げます。


<東愛知新聞より引用>

再発と風化防止強く訴え

豊橋章南中のボート死亡事故

教育長へ西野さ

野外活動中のボートが転覆し豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん=当時12歳=が死亡した事故で、静岡検察審査会が引率責任者の元校長を不起訴にした静岡地検の処分を不当を議決したことを受け、犠牲となった花菜さんの父西野友章さんが8日、豊橋市役所を訪れ、山西正泰市教育長に再発防止と事件の風化防止を訴えるお願い書を提出した。

 事故は、2010年6月、浜名湖の静岡県立三ケ日青年の家(浜松市北区)で発生。静岡県警は13年2月、ボートをえい航した施設の元所長ら6人を業務上過失致死の疑いで書類送検。地検は昨年1月、元所長を在宅起訴した一方で、元校長ら5人を嫌疑不十分で不起訴とした。西野さんが今年4月、元校長の不起訴処分は不服として静岡検察審査会へ審査を申し立てて、10月6日付で議決された。

 この日、西野さんは議決書とお願い書を山西教育長に手渡し「校長が安全を確保する義務があると審査会も認めた。その点を十分に知らせ、常に意識を持ち、安全確保する義務があると伝えてほしい」と訴えた。

 山西教育長は「この事件は絶対風化させないと約束する。学校行事は校長の責任を意識した上で、子どもの安全を守ることを大前提に行うよう校長会でも話をする」と伝えた。

 その後会見した西野さんは「6年半前と今で、先生の意識がどう変わったのか、危機管理の施策はどうなっているのか、具体的に先生に対する検証を進めてほしい」と訴えた。9日には静岡地検へ申し入れを提出するという。

                    <引用おわり>

<中日新聞より引用>

風化防止と安全徹底を

ボート事故 花菜さんの父が要望

 浜松市の浜名湖で2010年、野外活動中のボートが転覆し、豊橋市章南中学校1年の西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、父の西野友章さんが8日、市役所を訪れ、事故の風化防止と安全管理の徹底を訴える要望書を山西正泰教育長に提出した。

 事故では、当時の校長が業務上過失致死容疑で静岡地検に書類送検されたが、不起訴になった。西野さんは静岡検察審査会に不服を申立て、今年10月6日付けで不起訴不当と議決された。

 西野さんは議決書とともに要望書を手渡し、「学校側は子供たちの安全確保義務があることを常に意識してほしい」よ要望。山西教育長は「子どもの命を学校が守るのは大前提」と応じ、9日に小中学校の校長が集まる会議で再発防止を呼びかけることを約束した。

 市役所で会見した西野さんは、議決について「学校の過失が認められなければ、再発防止につながらないと思っていた。国民の声として学校側には重く受け止めてほしい」と語った。市教委が、事故が起こった6月18日を「いのちの日」と定め、命の講話などを開いていることに触れ、「本来は学校側が危機管理を見直す日のはず。その姿勢がもう少し見えれば、私も安心する」と事故の風化を案じた。

                             <引用おわり>

<朝日新聞より引用>

風化・再発の防止を豊橋市教育長に訴え

浜名湖ボート事故遺族

 浜松市の浜名湖で2010年に起きたボート事故で、死亡した豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12)の父親の友章さんが8日、山西正泰市教育長を訪れ、事故の風化を防ぎ、再発防止に努めることなどを求めた。

 静岡検察審査会が10月、当時の中学校長に対する再捜査を議決したことを受けた。審査会は「中学校の最高責任者の責任は重大」などと指摘し、校長の不起訴の妥当性について「再捜査が必要」との判断を示した。

 友章さんは「子どもの命を預かる現場の先生には、危機管理や安全意識を高める具体的な指導が必要。再捜査(の議決)を重く受け止め、事故の教訓として、日ごろの活動に生かしてほしい」と訴えた。

               <引用おわり>

<読売新聞より引用>

「命守る活動取り組んで」

娘失った父 豊橋市教育長に要望

 浜松市の浜名湖で2010年6月、訓練中のカッターボートが転覆し、豊橋市立章南中1年西野花菜さん(当時12)が死亡した事故で、父の友章さんが8日、豊橋市役所で山西正泰教育長に会い、「事故の記憶を風化させず、学校は子供たちの命を守る活動に取り組んでほしい」と改めて要望した。

 この事故では、静岡地検が昨年1月、訓練を行った「静岡県立三ケ日青年の家」の元所長を在宅起訴した一方、当時の校長ら5人は不起訴(嫌疑不十分)とした。西野さんの両親は今年4月、当時の校長の不起訴を不服として静岡検察審査会に審査を申し立て、同審査会は10月、元校長に対して「不起訴不当」と議決した。

 西野さんの要望に対し、山西教育長は「事故のことは絶対に風化させない。子供の命を守ることは大前提であり、そのことを校長会で伝える」と約束した。

 この後、記者会見した西野さんは「事故後、(教育委員会や学校の)組織や人も変わっていく中、学校の先生たちに、子供を守るための具体的な研修などをしっかり行ってほしい。遺族として事故のことをずっと発信していく」と話した。

 西野さんは9日には静岡地裁を訪れ、要望を伝えるという。

                                   <引用おわり>

<静岡新聞より引用>

遺族「事故防止徹底を」

浜名湖ボート転覆 静岡検審議決受け

豊橋教育長に要請

 2010年に浜名湖で県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、死亡した愛知県豊橋市立章南中の西野花菜さん=当時12=の父友章さんが8日、業務上過失致死容疑で書類送検され、不起訴になった同校の元校長に対して静岡検察審査会が「不起訴不当」とする議決を10月に出したことを受け、同市教委に学校活動中の事故防止の徹底を求めた。

 山西正泰教育長と豊橋市役所で面会した。議決は「元校長は当時、学校の最高責任者として生徒の安全を確保する具体的義務を負っていた」などと指摘していることを説明。「引率責任は大きい。課外活動では校長や教員が主体的に生徒らの安全を確保するよう徹底してほしい」と訴え、議決書の複写を手渡した。

 山西教育長は「子どもの安全を大前提に活動する」と述べ、小中学校の校長に9日に開かれる校長会で伝える意向を示した。

 友章さんは9日には静岡地検に対して、静岡検察審査会の議決を踏まえた再捜査を申し入れる。

               <引用おわり>

 

<毎日新聞より引用>

浜名湖事故遺族 

再発防止を要望  豊橋市に

 浜松市の浜名湖で2010年6月に校外学習中のボートが転覆し、豊橋市立章南中1年の西野花菜さん(当時12)が水死した事故で、遺族が8日、豊橋市役所を訪れ、事故の風化と再発の防止に取り組むよう要望した。

 花菜さんの父友章さんが、山西正泰教育長に要望の文書などを手渡した。山西教育長は「事故は全体に風化させない。子供たちの安全を大前提に校長会で伝えていく」と話した。提出後に記者会見した友章さんは「事故の教訓として学校側の危機管理がどう変わったのか、具体的な取り組みが見えてこない」と訴えた。

 遺族は今年4月、引率した当時の校長を不起訴とした静岡地検の処分を不服として、静岡検察審査会へ審査を申し立てた。同10月、同審査会は静岡地検の処分を不当と議決し、地検が再捜査している。

               <引用おわり>


2016年10月6日 静岡検察審査会が、静岡地検の元校長に対する不起訴処分を不当と議決した

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元校長の「不起訴不当」各新聞報道
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静岡検察審査会は、業務上過失致死容疑で書類送検された引率責任者の元校長を不起訴とした静岡地検の処分を不当と議決しました。これを受けて静岡地検は再捜査をします。

 

事故から6年半、当初からの私たちの訴えが、やっとここで認められたような議決内容でした。

静岡県警察が元校長を業務上過失致死容疑で書類送検してから、3年8か月経過しています。

 

改めて、

この事故は学校の授業中に発生し、元校長は学校の最高責任者であり、生徒の安全を確保すべき具体的な義務を負う立場です。

にもかかわらず、容易に天候悪化が予想される中、訓練開始直前には風雨が強く、白波が立っている状態にもかかわらず、三ケ日青年の家の所長等と何ら協議することもなく、漫然とカッターボート訓練を開始、継続させた過失により、私の娘花菜を溺死させたのです。 この結果は極めて重大です。

 

検察審査会は、予見義務や結果回避義務について、再捜査が必要と議決しました。

 

検察は、この議決を国民の声として重く受け止め、再捜査し、法廷の場で事実を明らかにし、その結果をこどもの命を守るために生かしてほしいと思います。

                                2016年10月 

            西野友章 西野光美

 

 

静岡地検、元校長を再捜査へ 浜名湖・ボート転覆

10月8日(土)7時55分配信

<静岡新聞より引用>

 2010年、浜名湖で県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、愛知県豊橋市の市立中女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検され不起訴になった同校の元校長を「不起訴不当」とした静岡検察審査会の議決を受け、静岡地検の石崎功二次席検事は7日、「議決の内容を十分に検討し、再度捜査を遂げたい」とコメントした。

 議決は事故当日に施設内の部屋で待機していた元校長の行動が、生徒引率の最高責任者として十分だったのか再度検討を求めた。

 具体的には、天候が悪化する中、元校長に何らかの行動ができなかったのかについて、「証拠上も不明確」と指摘。「湖の状況や天候、天気予報を自ら確認していれば、施設側と相談し、早い段階で訓練中止の呼び掛けができた可能性がある」とし、さらなる捜査の必要性を強調した。

 元校長の過失の程度は、同罪で起訴され有罪判決を受けた元所長の公判でも、争点の一つになった。弁護側はボートをえい航した元所長に加え、天候のリスクを確認しなかった元校長らの「過失の競合」で事故が起きたと主張。一方、検察側は「素人である元校長に施設側の出航の決定を覆す決断は求め得ない」と反論、判決も検察側の見解に沿った内容になっていた。

 ■遺族「再発防止へ一歩」

 静岡県立三ケ日青年の家のボート転覆事故で、業務上過失致死容疑で書類送検され不起訴となった中学の元校長を「不起訴不当」とした静岡検察審査会の議決について、犠牲になった女子生徒の父親(57)は7日、「事故の再発防止を図る上で大きな一歩になった」と受け止め、娘の遺影に経過を報告した。

 父親は事故後、「事故は学校の課外活動中に起きた。他の学校が再発防止を徹底するには元校長の責任を法廷で問うことが欠かせない」との思いを強くしていた。

 議決が「元校長は学校の最高責任者として安全を確保すべき具体的な義務を負う」などとして再捜査の必要性を指摘したことに「私たち遺族の考えと似たような見方で意義がある」と背中を押されたように感じた。

 検察に対して父親は「起訴した場合に有罪に持ち込めるかどうかで不起訴にしたかもしれないが、学校主体で安全確保が徹底されたかどうかといった視点で再捜査をしてほしい」と望んだ。

                              <引用おわり>

元校長の不起訴不当 静岡検察審査会が議決 浜名湖・ボート転覆

(2016/10/7 17:16)<静岡新聞より引用>

 浜名湖で2010年6月に静岡県立三ケ日青年の家(浜松市北区)のボートが転覆し、愛知県豊橋市の市立中の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、静岡検察審査会は7日までに、業務上過失致死の疑いで書類送検された元校長を不起訴とした静岡地検の処分を不当と議決した。議決は6日付。
 静岡地検は「元校長が事故の結果まで予見できなかった」などと判断していた。議決は「元校長は当時、学校の最高責任者として生徒の安全を確保する具体的義務を負っていた」と指摘。悪天候の中、自ら湖面の様子を見るなどの安全確認をどの程度行ったかが明らかにされておらず、予見義務がなかったとはいえないとした。
 さらに、「早い段階で訓練中止を呼び掛けたり、ハーバーへ戻る呼び掛けもできた可能性があるのに、元校長に行動を取った様子が見られない」と指摘し、「十分に情報収集し、青年の家職員と相談していれば、結果は違っていたかもしれない」として再捜査が必要と結論付けた。
 女子生徒の両親がことし4月、静岡地検の処分を不服として同審査会に審査を申し立てていた。

 

                               <引用おわり>

元校長の不起訴不当 検察審が議決

 

<毎日新聞より引用>

浜松市の浜名湖で2010年6月、愛知県豊橋市立章南中学校1年の西野花菜さん(当時12歳)が校外学習中のボート転覆で水死した事故で、静岡検察審査会は業務上過失致死容疑で書類送検された引率責任者の元校長を不起訴とした静岡地検の処分を不当と議決した。静岡地検は再捜査に乗り出す。議決は6日付。

 検察審査会は議決で、元校長は学校の最高責任者であり、生徒全員の安全を確保すべき具体的な義務を負うと指摘。「ボート訓練開始後、天気予報の確認など十分な情報収集をしていれば結果が違った可能性もあり、予見義務がなかったとはいえない」として、再捜査が必要と判断した。

 事故を巡っては、静岡地裁が昨年11月、ボートをえい航し、業務上過失致死罪に問われた「静岡県立三ケ日青年の家」の元所長に有罪判決を言い渡した。

 一方、元校長については静岡地検が昨年1月、「悪天候だったとはいえ、具体的にボート転覆までは予想できなかった」と不起訴にしたが、遺族らが今年4月、検察審査会に不服を申し立てていた。

 花菜さんの父友章さん(57)は「検察は国民の声を受け止め、校長の過失を法廷で明らかにしてほしい」と話した。静岡地検の石崎功二次席検事は「議決の内容を十分に検討した上で、再度捜査を遂げたい」とコメントした。 【松岡大地】

                                 <引用おわり>

元校長不起訴は不当 浜名湖ボート事故

 <中日新聞より引用>

浜松市北区の浜名湖で二〇一〇年六月、校外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市章南中一年だった西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検された当時の校長を不起訴とした静岡地検の処分について、静岡検察審査会は不起訴不当と議決した。六日付。

 検審は「悪天候の中、湖の沖に出ること自体が転覆などを引き起こす危険な行為」と判断。湖の状況や天候を見るなどの安全確認を尽くしていたか明らかになっていないことから、「予見義務がなかったとは言えず、証拠上も不明確である」などと指摘し、再捜査が必要と結論付けた。

 検察は不起訴不当の議決を参考に、あらためて起訴または不起訴を決めなければならない。

 事故は一〇年六月十八日に発生。生徒らが分乗した手こぎボート四隻のうち、生徒十八人と教員二人が乗った一隻が荒天で動けなくなり、えい航中に転覆。西野さんがボート内に閉じ込められて溺死した。

 静岡県警は一三年二月、訓練実施の是非を判断する注意義務やえい航時のマニュアル作成を怠ったとして元所長や校長、施設指導員ら六人を書類送検。静岡地検は昨年一月、元所長を在宅起訴し、「えい航時にボートが転覆するとまでは予見できない」として他の五人を不起訴とした。元所長は同十一月、静岡地裁で業務上過失致死罪で禁錮一年六月、執行猶予三年の判決を受けた。

 西野さんの両親が四月、校長への不起訴処分に対し審査を申し立てていた。

 

                                <引用おわり>

元校長不起訴は「不当」 浜名湖転覆事故で検審議決

<産経新聞より引用>

 浜松市の浜名湖で平成22年、野外活動中のボートが転覆し女子中学生が死亡した事故で、静岡検察審査会は、業務上過失致死容疑で書類送検された引率責任者の元校長を不起訴とした静岡地検の処分を不当と議決した。6日付。

 議決書は、元校長が天候を確認し関係者と協議していれば、訓練中止を呼び掛けられたと指摘した。事故は22年6月18日に発生。悪天候の中での訓練で立ち往生したボートがえい航される際に転覆、愛知県豊橋市、市立章南中1年、西野花菜さん=当時(12)=が溺死した。

 静岡県警は25年2月、ボートをえい航した施設元所長や元校長ら6人を書類送検。地検は昨年1月、元所長を在宅起訴したが、元校長ら5人を不起訴処分とした。元所長は同年11月、静岡地裁で禁錮1年6月、執行猶予3年の判決を受け確定した。

                           <引用おわり>

三ヶ日ボート転覆事故 元校長の不起訴不当

(静岡県) <鹿児島テレビより引用>

三ケ日青年の家のボートが転覆し、中学生が死亡した事故で静岡検察審査会は、当時の校長が不起訴になったのは不当とする議決をした。6年前に、県立浜松市北区の浜名湖で、三ケ日青年の家のカッターボートが転覆し、女子中学生が死亡した事故では、業務上過失致死の疑いで6人が書類送検され、当時の所長以外は不起訴だった。死亡した生徒の両親は当時の校長が不起訴となったことを不服として、静岡検察審査会に審査を申し立てていた。静岡検察審査会は6日付で、当時の校長について不起訴不当の議決をし、その理由について「引率した最高責任者として、尽くすべき義務を行ったのかどうか不明確なことから再捜査が必要」としている。

[ 10/8 17:29 静岡第一テレビ]
                       <引用おわり>

2016年4月7日 元校長の不起訴処分を不服として、静岡検察審査会に審査を申し入れ受理された。

 

<審査申立書 原文>

静岡検察審査会 御中

2016年4月7日

2016年4月7日、豊橋市立章南中学校の当時の校長を不起訴処分とした静岡地検の処分を不服として、静岡検察審査会に審査申立書を提出受理されました。 2015年1月に不起訴処分となってから、ずっと弁護士と打ち合わせを重ね、18ページと添付資料12点を揃えることができました。小林弁護士、菊地弁護士、オンブズマン事務局の奥宮さん、妻光美らと共に花菜の思いを込めて作り上げました。

審査会(一般市民)の良識に期待します。

 

申立書の最後のページを下記に転記します。

5 本件訓練は、本件中学校が行った正課の授業である。したがって、当初から本件中学校の責任を除いた裁判は、市民の納得できるものではなく、これでは正課の授業について、業者に丸投げの学校教育を認めるようなものである。

 本件中学校の責任者である被疑者には安全を十分に確認する義務があり、本件訓練にあたりそれを当然なすべきである。

 保護者は学校に、大切な子供を預けている。したがって、学校の信頼して送り出すしか方法がない。そのような信頼関係で今の学校教育が成り立っている。

 その関係が崩れてしまっては学校教育が成り立たない。

 これまで述べてきたとおり、被疑者の、生徒の安全を守ろうとする意識は皆無び等しく、このような被疑者の責任が問わなければ、子どもを持つ親は、不安で学校に生徒を預けることはできない。

 今一度、市民の目線でこの事件をもう一度検証し、貴審査会においては、被疑者の起訴を相当とする議決をすることを求める次第である。」

<静岡新聞より引用>

 

 

遺族が検審申し立て 浜名湖・ボート転覆

(2016/4/8 07:37)

浜名湖で2010年6月に県立三ケ日青年の家(浜松市北区)のボートが転覆し、愛知県豊橋市の市立中の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故で、遺族が7日、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時の校長を不起訴とした静岡地検の処分を不服として、静岡検察審査会に審査を申し立てた。県庁で記者会見した父(56)は「授業中の事故。法廷で学校の責任を問い、再発防止に繋げたい」と訴えた。 

申立書では、校長に野外活動の授業を実施するかどうかを決める権限と責任があったと指摘。悪天候でボートが航行不能になったり転覆したりすることを予見して訓練を中止すべきだったのに、注意義務を怠って実施した過失があるとした。
 父は「生徒を引率した責任、三ケ日青年の家を利用した過失が学校にある」と指摘した。事故から間もなく6年。風化を懸念しつつ、「女子生徒を学校に預けたが、学校は返してくれなかった。学校が反省し、事故の教訓を次につなげてほしい」と語った。
 父は豊橋市役所でも会見し「目の前の生徒を守るという当然の意識が欠けていた。(訓練を)なぜ中止しなかったのか」と疑問を呈した。
 三ケ日青年の家は転覆事故から休止していた海洋活動を本年度に再開する。県教委の担当者は「利用者の安全確保を第一に運営していく」と話した。豊橋市教委も「子どもたちの安全、安心の確保に万全を期す」とした。
 静岡地検は「審査結果を見守りたい」とのコメントを出した。

 <メモ>検察審査会の議決 有権者から選ばれた11人の審査員が検察の不起訴処分の妥当性を非公開で審査する。「不起訴不当」「起訴相当」の場合、検察官は再捜査しなければならない。起訴相当の議決後、検察官が再び不起訴にしたり、3カ月以内に処分を決めなかった場合、検審は再び審査。「起訴議決」をすれば、指定弁護士が「強制起訴」する。

                                 <引用おわり>

<朝日新聞より> 

検察審に申し立て 遺族「校長の不起訴不当」

 浜松市の浜名湖で2010年、県立三ケ日青年の家主催の体験訓練中に手こぎボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中学校1年だった西野花菜さん(当時12)が死亡した事故で、静岡地検が当時の章南中学校長を不起訴処分にしたのは不当だとして、遺族が7日、静岡検察審査会に審査申立を提出した。

 申し立てによると、校長は前日から天候悪化を確認しており、ボートの航行不能や転覆などの事故を予見できたにもかかわらず、10年6月18日、悪天候の中、体験訓練を実施。悪天候で動けなくなったボートが引航されている際に転覆し、西野さんが水死したと主張。「訓練実施の可否を決める権限と責任を持っていたのに、訓練を中止すべき注意義務を怠った」としている。

 県警は13年2月、校長を業務上過失致死容疑で書類送検。静岡地検は昨年1月、嫌疑不十分で不起訴処分にしていた。この事故をめぐっては、当時の青年の家所長が業務上過失致死で在宅起訴され、昨年11月、有罪判決を言い渡された。

 西野さんの父、友章さんは申立書提出後に記者会見し、「青年の家所長の判決では、学校の過失は認められなかった。学校側の責任が指摘されなければ再発防止につながらない」と話した。

                              <引用おわり>

<毎日新聞より引用>

「学校の責任問う」 静岡検察審に遺族申し立て、元校長の起訴求める /静岡

 

<中日新聞より引用>

元校長不起訴受け、遺族検審申し立て

浜松市北区の浜名湖で2010年、野外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市章南中1年の西野花菜さん=当時12=が死亡した事故で、西野さんの両親が7日、業務上過失致死容疑で書類送検された校長を静岡地検が不起訴としたことを不服として、静岡検察審査会に審査を申し立てた。

 申立書によると、生徒らを引率していた元校長は、悪天候によるボートの航行不能や転覆などの事故を予見して訓練を中止する義務があったのに怠ったとしている。

 静岡県庁で会見した申立代理人の菊地令比等弁護士は「訓練の実施判断の誤りを過失と捉えれば、元校長の刑法上の過失は十分に認められる」と主張。西野さんの父友章さんは「法廷の場で学校の責任を問い、再発防止につなげることで花菜の命を役立てたい」と話した。静岡地検は「審査結果を見守りたい」とのコメントを出した。

                                  <引用おわり>

<産経新聞より引用>

 

 

遺族が検審申し立て 浜名湖ボート事故「判断の誤り原因」 静岡

 平成22年6月に浜名湖で校外学習中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん=当時(12)=が水死した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検された元校長への不起訴処分について、遺族側は7日、処分を不服として、静岡検察審査会に審査の申し立てを行った。

 遺族側は審査申立書で、「元校長には学校の最高責任者として、野外活動授業の実施の可否を決める権限と責任があった」と指摘。「悪天候で訓練を行えば、ボートの航行不能や転覆による生徒の死傷が予見できた」として元校長の起訴を求めた。

 事故をめぐっては、静岡地裁が昨年11月、転覆したカッターボートを曳航(えいこう)した「県立三ケ日青年の家」元所長に有罪判決を言い渡したが、学校側の過失については、「あくまで施設の利用者だった」として認定しなかった。

 同日県庁で会見した花菜さんの父親の友章さん(56)は「訓練を実施した判断の誤りが本質的な事故原因。学校側の責任を問わなければ、事故の再発防止にはならない」と話した。

                                 <引用おわり>