2016年11月9日 静岡地検に、審査会の「不起訴不当」の判断を受け、遺族側からも再捜査を申入れ

2016年11月9日、私たち遺族は、検察審査会の「不起訴不当」の議決に沿って、静岡地方検察庁に、元校長の再捜査を申し入れました。

 

2015年1月、静岡地検は、業務上過失致死で書類送検された当時の校長を嫌疑不十分で不起訴としました。しかし、2016年10月に検察審査会の「不起訴不当」の議決を受け、静岡地検は再捜査を行っています。遺族としても、事故の事実関係について、あいまいな点を指摘し、具体的に再捜査の必要性と考えられる過失を指摘し、再捜査を書面で申入れました。

 

受け取った検事は、とても誠実にしっかりと再捜査を進めることを約束してくれました。

 

私たち遺族および支援者は、元校長の過失を法廷で明らかにすることは、子どもたちの生命を守るためには必ず大切な事例になり、そのことが、学校管理下における安全確保を力強く推し進める取り組みにつながると考えています。

                                         西野 友章

<朝日新聞より引用>

浜名湖ボート事故 遺族「再捜査して」地検あて 不起訴不当議決受け

 浜松市の浜名湖で2010年、体験訓練中の手こぎボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年だった西野花菜さん(当時12)が死亡した事故で、遺族が9日、静岡地検を訪れ、当時の校長の安全面の対応などを再捜査するよう申し入れた。静岡検察審査会が10月、校長について「不起訴不当」と議決したことを受けた。

 校長は業務上過失致死容疑で書類送検されたが、静岡地検は昨年1月、嫌疑不十分で不起訴にした。同審査会は10月、「中学校の最高責任者の責任は重大」などと指摘し、校長の不起訴が妥当だったか、「再捜査が必要」との判断を示した。

 9日は、花菜さんの父親の友章さんや弁護士が地検を訪れ、申入書を提出。事故当日に校長が注意義務を果たしていたかなどについて、本人や関係者から話を聴き、不起訴処分の妥当性を改めて判断するよう求めた。友章さんは提出後の記者会見で「なぜあの悪天候の中で出航したのか疑問。事実関係を明らかにしてもらい、起訴することで事故の再発防止につながれば」と話した。

 友章さんは8日にも豊橋市教委に審査会の議決書のコピーを手渡し、事故の再発防止を徹底するように訴えた。                              <引用おわり>

遺族「適正な再捜査を」 浜名湖・ボート転覆、地検に申し入れ

(2016/11/10 07:48)

<静岡新聞引用>

2010年に浜名湖で県立三ケ日青年の家のボートが転覆し、死亡した愛知県豊橋市立章南中の女子生徒=当時(12)=の父(57)らが9日、静岡検察審査会が「不起訴不当」とした当時の校長=業務上過失致死容疑で書類送検=について、静岡地検を訪れて適正な再捜査を行うよう申し入れた。

 父親は、再捜査に対する思いをつづったA4判2ページの文書を担当者に提出後、静岡県庁で会見し、「書類送検された段階で元校長に反省はあると思うが、事故の教訓を真剣に生かすために起訴は重要」と述べた。その上で「学校の最高責任者として、危険性を元校長が判断すべきだったのではないか」と改めて訴えた。

また、代理人の弁護士も再捜査の際に着目すべき点などについて記した文書を同地検に提出。父親の会見に同席した弁護士は「検察審査会は、生徒の安全を守る義務が元校長にあると指摘した。元校長が安全確保のために何をやっていたのかを明確にしてほしい」と述べた。

                                  <引用おわり>

再捜査で遺族が申し入れ=浜名湖ボート転

<時事通信より引用>

浜松市の浜名湖で2010年、体験学習中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、静岡検察審査会が当時の校長の不起訴処分を不当と議決したことを受け、西野さんの父友章さん(57)が9日、元校長の事故当日の行動を中心に再捜査するよう静岡地検に申し入れた。
 地検は元校長が事故を予測できなかったとして不起訴処分にしたが、友章さん側は校長がボート訓練の開始前後に、湖の状況や天候を見て中止を呼び掛けることができたと主張している。
 友章さんは記者会見で、「事前に天気予報を見たり、教育施設の所員と相談して出航をやめたりしていれば、花菜は死なずに済んだという強い思いがある」と話した。
 地検の石崎功二次席検事は「既に捜査中の事案なので、十分参考にします」とコメントした。(2016/11/09-18:51)

                   <引用おわり>

<中日新聞より引用>

浜名湖ボート事故の再捜査へ申入書  

 浜松市北区の浜名湖で2010年6月、校外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時12=が死亡した事故で、父友章さんが9日、静岡地検に再捜査に関する申入書を提出した。地検は昨年一月、業務上過失致死容疑で書類送検された当時の校長を不起訴処分としたが、今年十月六日に静岡検察審査会から不起訴不当の議決

を受け、再捜査が決まった。

 申し入れ書では、校長には「悪天候で、施設の責任者らと協議せずにボートの訓練を継続させた過失がある」と主張。検審の「施設の責任者らと協議して訓練を実施するか適切に判断する注意義務があるのに怠った」との議決を紹介し、校長が施設職員に気象状況を聞くなどした形跡が確認できていないとして、職員らの捜査を求めている。

 提出後、静岡県庁で会見した友章さんは「花菜は学校に預けて帰ってこなかった。学校に過失があると思っている。起訴してほしい」と話した。

 事故では、生徒らが分乗した手こぎボート四隻のうち、生徒十八人と教員二人が乗った一隻が荒天で動けなくなり、えい航中に転覆。西野さんが溺死した。

 静岡県警はボート運航施設の元所長や校長、施設指導員ら六人を書類送検。地検は元所長を在宅起訴し、校長ら五人は不起訴処分とした。両親が四月、検審に審査を申し立てていた。

                                 <引用おわり>

<読売新聞より引用>

浜名湖転覆 再捜査

遺族が申し入れ書 静岡地検に

 浜松市の浜名湖で2010年、訓練中のカッターボートが転覆した事故で亡くなった豊橋市立章南中1年、西野花菜さんの父・友章さんが9日。静岡地検を訪れ、検事に再捜査に関する申入書と再捜査のお願いと題する文書を手渡した。申し入れ後静岡県庁で記者会見した友章さんは、「検察にお任せではなく、何か訴えていこうということで申し入れた」と説明。「花菜の命を無駄にせず、事故の風化と再発防止のためにも、起訴に期待している」と話した。

 会見に同席した弁護士は当時の校長について、「出航後にどこで何をしていたのか、訓練の安全性についてどの程度確認したか明らかでない」と再捜査の必要性を強調した。

                             <引用おわり>

☞2010年ー2017年

遺族の活動

☞2015年11月

刑事裁判 判決文