浜名湖カッターボート転覆事故 2010年6月18日発生



 

2010年6月18日、私たちのひとり娘、西野花菜(当時12歳)は、愛知県豊橋市立章南中学校が実施した自然体験学習のカッターボート訓練中に水死しました。

 

 この自然体験学習は、中学校の正課の授業として、静岡県立三ケ日青年の家で行われました。事故当日、カッターボートの出航時には、大雨、雷、強風、波浪、洪水の各注意報が発令されていました。ほとんど経験のない中学1年生の生徒94名が4艇のカッターボート分かれ、強い風雨の中、白波が立つ湖に向かって出航しました。

 

 出航から20分後、生徒18名と教諭2名が乗ったカッターボートC艇は、風雨による揺れや船酔いなどで漕艇不能となりました。そして、レスキュー艇のえい航中にカッターボートは転覆し、生徒と教諭20名全員が落水し、そのうち生徒数名が逆さまになった船内に閉じこめられました。事故発生直前の風速は、最大13s/mの強風が吹き荒れていました。

 

 その2時間半後に、閉じこめられた船内から西野花菜が発見されましたが、すでに心拍停止状態でした。

 

西野友章