椙山女学園大学教育学部3年生に講義(7回目)



2018年11月8日、教育学部学生に講義(7回目)

 

今期も教育学部の3年生に講義をしました。今回で7回目となりました。将来の教員たちといっしょに、この事故を事例に、「できなかった背景」や「学校の役割」「野外教育活動について」まで議論できました。生徒の真剣な眼差しは、頼もしく感じました。十分に子どもたちの安全を第一に考えられる教員になってくれると思います。学校安全に関する研修は教員を目指す学生たちには必須だと思います。

 

今回の講義は中日新聞と大学が記事にしてくれました。

 


👉学校法人 椙山女学園大学 記事

 

 

<椙山女学園大学ホームページより引用>

 

ーいのちを預かる仕事に携わる者としてー教育学部で遺族とともの考える授業

 

2018.11.08

 

 11月8日(木)、教育学部の専門教育科目「生活科の指導法」(担当:林宗弘講師)において、2010年に静岡県内で起きた「浜名湖ボート転覆事故」のご遺族 西野友章氏を講師にお招きし、「学校が守るべきいのち」と題した特別講義を行いました。

 

 今年で7回目を迎えるこの講義は、校外学習の事例を通して、いのちを預かる教師としての姿勢を学ぶことを目的としたもので、教員を志す3年生34名が参加しました。

 

 2010年、豊橋市内の中学校が実施した自然体験学習において、手漕ぎボート訓練中に死亡事故が発生。学生たちは、「どの時点でどのような対処をしていたら事故を防ぐことができたか」をグループごとに話し合い発表しました。学校側や施設側など、さまざまな角度から問題点を指摘し、それに対し、西野氏から詳しい状況説明やご意見をいただきました。

 

 参加した学生は、子どもの安全を重視し、命を預かる教師として自覚を持つことを意識し、真剣な表情で西野氏の話に聞き入っていました。

 

<引用おわり> 

 

 


 

 

<中日新聞記事より引用>

 

「学校は子の命守って」

ボート事故で娘亡くした父親

名古屋で教師目指す学生に

 

 2010年に浜松市の浜名湖で起きたボート転覆事故で、長女を亡くした西野友章さんが、椙山女学園大(名古屋千種区)の講義に招かれ、教壇に立った。教師を目指す学生たちに向け「学校は子どもの命を率先して守る場であってほしい」と願いを伝えた。

 

 事故は、浜名湖での野外活動中に起きた。中学1年生18人と教諭2人が乗った手こぎボートが悪天候のため航行できなくなり、モーターボートでえい航中に転覆。西野さんの一人娘の花菜さん=当時12=が亡くなった。

 

 校外学習での安全管理を考えてもらおうと、講義を受け持つ林宗弘非常勤講師の依頼で15年から協力し、7回目。学生34人が「どう対処していたら、花菜さんを救えたのか」を考え、発表した。

 

 西野さんは「一人一人の子どもの命は、自分たちが守るんだという意識をもってほしい」と思いを語った。今年7月には豊田市の小学校で、1年生児童が校外学習後に熱中症で亡くなった例を挙げ「まだ残念な事例がたくさん起きている。花菜の命を教訓にすることが私の目的」とも述べた。

 

 花菜さんが生きていれば、年齢は学生たちと同じ大学3年生になっていた。浜松市浜北区出身の青葉花菜さん(20)は「事故のことはよく覚えています。教師になったら命を預かる責任を大切にしたい」と話した。

 

<引用おわり>