2021年12月19日 第12回「菜の花キャンドル」が三ケ日青年の家で行われました。



 この「菜の花キャンドル」は、花菜を追悼しながら、事故を忘れないように、子どもの安全や野外活動、学校活動の安全への取り組みを緩めないように、そんな願いを込めて開催されています。今年で12回目を迎えました。

 

 あれからずいぶんと時間が経ったようでもあり、今こうやって同級生たちを見ると、この場所ということもあり、花菜を失ったあの日が蘇ってくるようでもあります。

 

 同級生たちにとっても、あの経験があって、12年という時間の中で、それぞれの環境で生きている姿を想像します。そんなみんなの姿を花菜も私の妻もきっとどこかで見守ってくれているのじゃないかなぁと思っています。

 

 子どもたちを大人が守る姿をこの浜名湖から発信してほしいと思っています。

 

2021年12月19日

西野友章


<静岡新聞より引用>

浜名湖・ボート事故 

友人ら西野花菜さんを悼む

再発防止願い 光ともす

 

 浜名湖で2010年に発生したボート事故で亡くなった愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時12=を追悼する行事「菜の花キャンドル」が19日、浜松市北区の静岡県立三ケ日青年の家で営まれた。関係者や友人たちが西野さんをしのび、事故の再発防止を願った。

 

 準備は三ケ日東小の児童が参加。少女の慰霊像の前に発光ダイオード(LED)を並べ、

バイオリンなどの形を浮かび上がらせた。式では地元バンドや、追悼歌「未来(あした)へ」を作詞した平野明子さんのコンサートが行われた。西野さんの親友の平松明華さん(24)は東京から駆け付け「当時と変わらずずっと友達で、忘れたことはない。どこかで見てくれていると思う」と語った。

 

 豊橋市からは章南中の鈴木孝昌校長をはじめ、同校などの学校関係者らも訪れた。

 

 行事は12年まで青年の家で行なった後、豊橋市に会場を移して継続し、昨年から再び青年の家で実施している。西野さんの父友章さんは「子どもたちを大人が守り、この浜名湖から安全を発信してほしい」とあいさつした。<引用おわり>


<読売新聞より引用>

 

風化防げ 祈りの光

 

 2010年に浜名湖で起きた体験学習中のボート転覆事故で、死亡した中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する会「菜の花キャンドル」が19日、浜名湖北区の県立三ケ日青年の家で開かれた。同級生や教育関係者ら約30人が集まり、花菜さんに思いを寄せた。

 

 事故は10年6月、愛知県豊橋市立章南中学校の生徒らが乗った手こぎボートが転覆した。悪天候で強行したことや乗船者名簿の未提出など、ずさんな安全管理が問題となった。

 

 菜の花キャンドルは、「事故を風化させない」という遺族らの思いから毎年企画されている。今年は、地元の小学生がキャンドル形のライトを花菜さんが好きだったバイオリンの形に並べ、有志のバンドが演奏を披露して冥福を祈った。

 

 花菜さんの父友章さんは「事故を忘れないでという願いを込めて開催している。浜名湖から安全を発信してほしい」と話した。

 

<引用おわり>